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松岡依都美 所属のご報告

2025/02/14 | お知らせ

いつもお世話になりまして、まことにありがとうございます。

さて、このたび、私ども吉住モータースに 松岡依都美(文学座)が所属することとなりました。

文学座の座員であることは変わらず、外部マネジメントを小社で行わせていただきます。

この特別な形態を取り入れるにあたり劇団内では、長く葛藤があったと存じます。互いに変容していくことを選択した劇団と一人の座員、そこに割って入る私どもですが、革新する文学座〈集団〉を強く意識しながら、〈個〉としての女優・松岡依都美をグイグイと世の中に推し広めていく所存です。

 

ところで、ここに至る「ご縁」は様々あるのですが、なんと云っても、松岡さんと私がご近所さん(徒歩12秒!)であったことが最大のソレ=僥倖であったと思います。玄関先で、近くの焼肉屋で、お芝居のことやお互いのこと沢山話しました。当時、松岡さん(イズちゃんと呼んでます)は30代半ば、自分の未来を案じつつも、常に明るく前向きで、その懐の深さと大らかな笑顔に、年上の私が励まされてたものです。ある日あまりに暇で、皆で体育館を借りて草バスケをやった時、イズちゃんは屈強な弟を連れて来ました。破れそうな笑顔の持ち主の彼は数日後、うちのマネージャーとして入社していました。これもイズちゃん所属への布石だったと言えなくもないですが「弟は全く関係ない!」のだそうです。

 

「劇団は辞めないで」それだけをイズちゃんにお願いしてきました。

劇団という特殊な芸術集団の内情をほんとの意味で知らない私の、身勝手な期待であり、羨望からであります。或る理念のもと芸術をやり続ける、しかも集団でって、ハンパないことだと思うのです。

同時にそれは、彼女を所属俳優としてお迎えすることは一生ないのだと、自分に言い聞かせてきたことでもありましたが、このたびその長い劇団史においても、新たな枠組へと文学座さまが踏み切ってくださったことで、この稀有なマネジメントが始まります。

研究所時代から松岡依都美がしっかりと築き上げてきたキャリアの更なる飛躍のため、これからの彼女の活動を全力でサポートしてまいります。

〈お芝居が好き〉ただそれだけが売りの事務所をこんなご時世に選んでくれたことにも感謝しつつ。

 

どうぞ従来の所属俳優ともども、変わらぬご支援、ご教導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

まずは略儀ながら書中を持ちまして、ご挨拶申し上げます。

 

2025年2月14日

株式会社 吉住モータース

代表取締役 吉住太日志